◆国登録有形文化財 “絲原家居宅”

 絲原家の居宅は江戸時代後期に建築され、松江藩主の本陣としても利用された“客殿棟”と大正13年(1924)に建てられ、書院・二の間・三の間の3間続きの客殿を持つ“母屋棟”などがあり、その延床面積は1,627㎡(約493坪)、部屋数は約40室です。
 現在も当主家族が居住し、事務所もあります。その入口は藩主来駕用の御成口、賓客用の式台玄関、一般の玄関にあたる大戸口、使用人用の通用口、裏木戸口の5カ所があります。
 

◆出雲流の名園 “絲原家庭園”

 奥出雲の山々を借景とした庭園は、全庭1,188㎡(約360坪)、この中に72㎡(約22坪9の池泉を有する池泉回遊式の出雲流庭園です。この場所は元はたたらの原料の砂鉄を採取した跡地で、江戸時代末年頃から築庭にかかり、約50年後の明治時代中頃に完成したものです。その特徴は書院前の飛び石組手法(細長い短冊石と丸い石の組み合わせ)にあり、これは大名茶人・松平不昧が京都より招いた庭師・沢玄丹が考案したものといわれています。
 なお、庭園内には四畳半台目の茶室“為楽庵”(非公開)があります。